香りのトピック

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ムスクの話

NO.2

さて、一つの香りを作る上でどうしても必要になるのが調香という香りを作る作業です。
実際にお店で売られているのは調香師によって調香され、完成されたフレグランスです。
フレグランスにはよく耳にするトップノート、ミドルノート、ラストノートなどという言葉があります。
ここではこの言葉の説明は省きますがトピックになっているムスク(musk)はラストノートに属することが多い香料です。
よく、「私はムスクの香りがダメなんです」ということを聞きます。では、実際にムスクとは何でしょう。
何となくわかっていても実際にはよくわからないのではないでしょうか?
それでは、ムスクを簡単にですが、みていきましょう。

本来ムスク(musk)とは動物性香料の一つで麝香鹿(じゃこうじか)から取れる香料をいいます。中国の山岳地帯に主に生息している鹿です。(ヒマラヤ山脈、チベット高原などなど)
麝香鹿のオスの生殖腺分泌物で、鹿の下腹部にある香のうを切り取って乾燥させたものから取れる香料です。
これは現在、動物保護などの理由で、出回っていません。
現在はこれに代わるものを合成香料で代用しようと様々な合成香料が作り出されています。

ということでムスクとは合成香料を指すことが多くなっているのではないかと思います。
よく売られている「ムスクオイル」は箱などをよく読むとムスクフレグランスコロンなどと表記されているものがあります。調香によってムスクの香りに似せて作ったコロンという感じです。

それでは合成のムスクってどんなの?

天然ムスクに含まれる香りの成分に「ムスコン」という成分があります。これがムスクの香りの主な正体なのです。
これは合成香料で構造はわかっているのですが何せ合成するのにコストがかかりすぎるという欠点がありました。
「ムスコン」がムスクの香りの正体ということがわかったのですが高価すぎると易々とは使えない!どうしよう!!
そこで、天然のムスクに似た香りで、他の合成香料を安く作れないか・・・。ということから色々、研究者の方々が研究に研究を重ね、多くの合成香料が作り出されました。

さすが科学の発展はすごい。現在、ムスクは合成香料を指す言葉となってしまいました。

現在活躍している合成ムスク、ふだんの生活でみなさん絶対にお世話になっているのです!!
フレグランスなんて興味ない人も、大人も子供もみんなお世話になっているのです!
みなさん、思い出してください。よく洗面所にある固形石鹸。石鹸で手を洗い、水で手をすすぎますよね?
すすいだ手をハンカチなどで拭き取り、手のにおいをかいだことありませんか?
ほのかな石鹸の香り・・・・特に重たい香りが鼻を突きませんか?石鹸の残り香。これは主に合成ムスクの香りなんですね。びっくり!!
洗濯洗剤で洗濯し、洗濯物に洗剤の香りが残っていませんか?これも合成のムスクの香りが主に含まれているんです。
すぐに手を洗って匂いをかいでみましょう!
合成ムスクは色んなとこで活躍しているんです。

正確に言うとこれらの残り香はムスクだけではないのですが・・・

ついでにムスク(合成も含む)は香りの保留剤として役に立っている香料なんですよ。
また、パウダリー感を出すのに使う合成ムスクもあるんです。合成ムスクも用途によって色々あるんですね!
合成ムスクが全部すごく臭いわけでもありません。そして、香りの強さも香料によって違うんですよ。

ムスク(合成香料)はフレグランスにとって欠かせない香料なのです!ムスクを含まない香りもありますが・・・。